フランス国立ギメ東洋美術館
美術館の歴史
ギメ美術館は、リヨン出身の実業家エミール・ギメ(1836‐1918)の構想による一大プロジェクトから生まれました。そのプロジェクトとは古代エジプト信仰、古代ギリシャ・ローマ、アジア諸国に関する宗教博物館を創る、というものでした。エジプト、ギリシャ、次いで1876年には日本、中国、インドを含む世界周遊の旅を実現したエミール・ギメは、各地で収集した重要なコレクションを1879年よりリヨンで紹介しはじめます。その後、それらのコレクションは、ギメがパリに建造させた博物館に移管され、1889年、同博物館が開館しました。以後、同博物館は古代エジプト信仰部門を存続させつつも、その傾向はエミール・ギメの存命中から、極東各地へ遠征、派遣をすることによってますます東洋に重点がおかれるようになりました。
トロカデロにある1882年創立のインドシナ美術館のコレクションは、ルイ・ドラポルトがシャム(現在のタイ)とカンボジアの旅を通して収集したクメール美術がその中核をなしていました。一方のルーブル美術館では19世紀末、中国と日本を中心にしたアジア美術品
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