瞑想達磨
白隠慧鶴(はくいん えかく、1685年-1768年)
江戸時代(1603年-1868年)
18世紀
掛福、紙本墨画
縦0,59m、横0,17m
G.Kaufman寄贈
MA6250
画家、白隠慧鶴は、中心人物の人となりとなるディテールやその背景となる図柄をまったく無視して、9年もの間、岩壁に向かって座禅を続けたという禅宗の開祖、達磨(菩提達磨)の瞑想の純粋な表現に成功している。シルエットの抽象化、書を思わせる力強く、すばやい筆致から感じさせる荒々しいエネルギーは、この達磨の体からばかりでなく、作者の手からも発散しているようである。「己の内面を見て、人は仏陀になる」という意味の賛もこの精神的求道者を表す肖像に呼応している。合理主義と思考の体系化を否定する臨済宗の教えを反映し、白隠の本能的で書家的な芸術は、精神における無限の自由の鍵を握っているようである。 この直観こそ、強い表現力に至ろうとする禅の水墨画の追求する課題であり、それゆえに禅の画家たちは伝統的絵画の表現方式を遠ざける傾向がある。 (...)
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